こんにちは。ネルフ・エンタープライズ、技術担当のHです。
ActiveDirectoryのデバイス制御を調べているあなたは、グループポリシー(GPO)でUSB制限をかけたい、OU設計で適用範囲を分けたい、リムーバブル記憶域へのアクセスを止めたい、でも例外やデバイスID指定がややこしい……みたいなところで手が止まりやすいと思います。ここ、気になりますよね。
さらに今どきは、Intune(MDM)やEntra ID(旧Azure AD)と組み合わせたハイブリッドAzureAD参加、条件付きアクセスで準拠デバイスだけ通す、MDM優先設定で競合回避する、といったクラウド寄りの話も絡んできます。オンプレのAD運用だけで完結しにくいのが現実です。
この記事では、ActiveDirectoryのデバイス制御を「まず安全に動かす」ところから、現代的な運用に寄せる考え方まで、実務目線で整理します。最後に、デバイス制御の運用を楽にしつつ抜け道を減らしたい人向けに、Safend protectorという選択肢も紹介します。
- GPOとOUでデバイス制御を設計するコツ
- USB制限や例外許可を安全に運用する方法
- Intuneと条件付きアクセスで社外でも統制する考え方
- Safend protectorで実務をラクにするポイント
ActiveDirectoryデバイス制御の基本

まずはオンプレのActiveDirectoryで「何ができて、どこが弱点になりやすいか」を押さえます。GPOでの制御は強力ですが、例外設計や抜け道対策をミスると、運用が破綻しがちです。ここでは、基本の考え方から具体的な設定イメージまで、順番にいきます。
グループポリシーGPOの役割

ActiveDirectory環境でデバイス制御を語るなら、中心はやっぱりグループポリシー(GPO)です。GPOは、端末側の設定(レジストリやセキュリティ設定、サービスの起動可否など)を一括で配布して統一するための仕組みで、USBの利用制限やデバイスのインストール制限もここで扱えます。現場だと「一台ずつ設定するのは無理」「設定漏れが怖い」って状況が普通なので、GPOで“同じ状態を量産する”のが一番効きます。
GPOは「設計」まで含めて強い
ただ、GPOは「設定項目を有効にすれば終わり」じゃないんですよね。私がよく見るつまずきポイントは大きく3つあります。1つ目は、どの設定がユーザー構成なのか/コンピューター構成なのかが混ざって、思った通りに効かないこと。2つ目は、同じ領域に複数GPOを当てて、上書き順序や継承のせいで端末ごとに挙動が揺れること。3つ目は、USBストレージは止まったのに、スマホ接続(WPD)や例外許可(許可すべき機器)で現場が詰まって、結局「一旦解除しよう」になっちゃうことです。ここ、ほんとに起きがちです。
まずは「効いているか」を見える化
GPOは“効いたつもり”が一番危ないです。私は導入初期に、必ず「適用確認」と「ログ確認」をセットにします。適用確認は、端末側でgpresultで最終適用を確認して、どのGPOが勝ってるかを見ます。ログ確認は、少なくとも「いつ・どの端末に・どのGPOが適用されたか」を追える状態にします。これをやっておくと、運用中に「この端末だけUSBが使えるんだけど?」みたいな相談が来たとき、原因切り分けが一気に早くなります。
実務の結論としては、GPOは「標準ルールを強制する」用途に強いです。逆に、例外が多い・監査が必要・暗号化までやりたい、となると運用負荷が跳ねやすいので、後半で触れる専用製品の検討が効いてきます。
あと、ここは念押しですが、GPOは強力な分だけ影響範囲も大きいです。いきなり全社に当てるより、テストOU→小規模部門→全社の順で段階導入が安全ですよ。最終的な判断は専門家にご相談ください。
OU設計とポリシー適用範囲

GPOは「どこにリンクするか」で効き方が決まります。だからこそ、OU設計はデバイス制御の成否に直結します。おすすめは、部署別OUに加えて、用途別(例:持ち出しPC、共有PC、管理者端末)でも切れる構成にすることです。OUを綺麗に作るのって地味なんですけど、ここをサボると後で確実に痛い目を見ます。
「部署」だけで切ると、例外が増えた瞬間に崩れる
たとえば「全社は原則USB禁止」「開発端末は一部許可」「経理は書き込み禁止(読み取りのみ)」「管理者端末はさらに厳格」みたいに、現実は段階が生まれます。この段階をOUで表現できると、あとから例外が増えても破綻しにくいです。逆に部署OUだけだと、「営業だけど持ち出しPC」「開発だけど共有端末」みたいな端末が出た瞬間に、どっちのGPOを当てるの問題が発生します。
OU+セキュリティグループで「柔らかく制御」する
私はOUで“基本方針”を切って、例外や細かな条件はセキュリティフィルタ(GPOの適用対象)や委任で調整することが多いです。たとえば「USB書き込み禁止GPO」はOUにリンクしつつ、適用対象グループを「USB制御対象端末」に限定する、みたいな感じです。これをやると、端末を別OUに移すよりも運用が軽いことがあります。
豆知識:OU移動は「運用担当の手が必要」になりがちです。セキュリティグループで切れると、ヘルプデスクが柔軟に対応できるケースもあります(もちろん権限設計は慎重に)
事故を防ぐための最低限チェック
- GPOリンク順序(どれが優先されるか)を固定する
- 継承ブロックや強制は乱用しない(やるなら理由を残す)
- テストOUを常設して、変更時に必ず当てて検証する
- 「例外OU」より「例外ルール(期限付き)」を優先する
OUがぐちゃぐちゃだと、結局「上位OUのGPOが勝ってしまう」「下位で上書きして意図せず穴が空く」みたいな事故が起きます。OUは綺麗事じゃなくて、運用のための設計図だと思ってください。
USB制限とリムーバブル記憶域

いちばん定番のデバイス制御がUSB制限です。理由はシンプルで、情報持ち出しとマルウェア持ち込みの入口になりやすいからです。GPOなら「リムーバブル記憶域へのアクセス」のポリシーで、全アクセス拒否、読み取りのみ許可、書き込み禁止などの粒度で制御できます。ここは“まず最初に手を付けるべきところ”ですね。
まずは「止めたいもの」を具体化する
USB制御って、言い出すと「全部止めたい!」になりがちなんですが、現場でやるなら、最初に“止めたい行為”を言語化したほうが成功しやすいです。例えば、持ち出し防止が目的なら「書き込み禁止」が第一候補になりますし、マルウェア対策なら「自動実行の無効化」「未知メディアのブロック」なども絡んできます。目的が曖昧だと、設定が過剰になって業務が止まり、最終的に“解除”されがちです。ここ、気になりますよね。
一律ブロックの副作用を先に潰す
気をつけたいのが「USB=全部同じ」ではない点です。USBメモリは止めたいけど、USBキーボードやUSBマウスまで止めたら現場が止まります。なので、いきなり極端に振るより、まずは対象(ストレージクラス)を絞って設計し、段階導入するのが安全です。私は導入初期は、まず「書き込み禁止」から入れて、業務影響と例外を洗い出し、その後に“必要なら”全拒否に寄せることが多いです。
注意:全リムーバブル記憶域を一律拒否にすると、業務で必要な周辺機器まで巻き込む可能性があります。最終判断は、業務要件とリスクを踏まえて専門家にご相談ください。
「監査→適用」の順がトラブルを減らす
いきなり禁止すると反発が出やすいので、できる範囲で監査(誰がどんなデバイスを使っているかの把握)を先にやると安定します。例えば「一定期間は書き込み禁止だけ」「一部部署だけ先行」みたいな感じです。運用上は、デバイス制御を“守るルール”としてだけでなく、“業務の現実を把握する仕組み”として捉えると、導入の会話がスムーズになります。
デバイスID指定と例外許可

USB制限を現場に入れると、必ず「例外」が出ます。代表例は、特定のUSBドングル、特定メーカーの暗号USB、USB接続の測定機器、現場のスキャナやラベルプリンタなどですね。ここで役に立つのが、デバイスID(VID/PIDやインスタンスID)を使った許可・拒否の設計です。GPOの「デバイスのインストールの制限」で、特定のデバイスIDだけ許可する、あるいは特定IDだけ拒否する、といった制御ができます。
ID制御は「技術」より「運用」が難しい
現場目線だと、ここはやり方を間違えるとメンテ地獄になりやすいです。製品差し替えやドライバ更新でIDが変わることもありますし、「誰が例外を増やしたのか」が曖昧になると、いつの間にか穴が増えます。だから私は、例外を増やすこと自体を“手続き”にします。強く言うと、例外は勝手に増えない仕組みにしないと、デバイス制御は長続きしません。
例外フローの最低限テンプレ
- 申請:何の業務で、どの期間、どの端末で必要か
- 承認:情報システムと、必要なら所属長も関与
- 技術確認:デバイスID取得、類似機器への影響確認
- 設定反映:対象OUや対象端末を限定して適用
- 棚卸し:月次や四半期で例外の期限・妥当性を再確認
豆知識:例外運用は「申請・承認・期限・棚卸し」をセットにすると、ぐっと安定します。例外が永続化すると、だいたいそこが攻撃者の通り道になります。
「許可」するなら、安全に許可する
ここが重要で、例外は“許す”だけだとリスクが残ります。例えばUSBを許すなら、暗号化の強制、ログの取得、持ち出し時のルール、紛失時の対応などもセットで考えたいです。ただ、GPOだけで全部を綺麗に回すのは難しい場面もあります。こういうときに後半のSafend protectorみたいな専用ソリューションが効きます。
WPD対策とCD/DVD制御

USBストレージを止めても、スマホをUSB接続してファイル転送されると抜け道になります。WindowsではWPD(携帯デバイス)として扱われることが多く、ここを別枠で塞がないと「USBは禁止なのにスマホ経由で持ち出せた」みたいな状態になりがちです。現場だと、USBメモリが使えなくなった瞬間に“代替手段”が探されるので、WPDはセットで考えたいところです。
WPDは「ユーザーが気づかない抜け道」になりがち
USBメモリを止めたのに情報が漏れるケースって、実は“悪意”だけじゃなく“うっかり”も多いんです。例えば、スマホを充電のつもりで挿したら、写真同期アプリが動いてデータが移動してた、みたいな話ですね。だから、禁止の目的が情報持ち出しなら、WPDの扱いも設計に入れておくほうが安心です。
CD/DVDも「残っているなら」要注意
今は光学ドライブが減ってきたとはいえ、残っている環境では「焼ける」こと自体がリスクになります。特に、古い業務PCや特定部門の端末で光学ドライブが現役だと、USBを止めても結局DVDに焼かれる、ということも起こり得ます。必要なら、WPDのアクセス拒否やCD/DVDの書き込み禁止も、USB制御とセットで設計しておくのが堅いです。
現場での落としどころとしては、「WPDは原則ブロック」「CD/DVDは書き込み禁止」を基本線にして、必要な部門だけ例外を用意するのが安定しやすいです。
もちろん、ここも業務要件とトレードオフなので、最終的な判断は専門家にご相談ください。
ActiveDirectoryデバイス制御の最適解

オンプレADのGPOだけでも一定の統制はできますが、社外利用やクラウドサービスが増えると限界が見えます。ここからは、Intuneや条件付きアクセスを絡めた現代的な考え方と、最終的に運用を安定させるための現実解としてSafend protectorを紹介します。
IntuneでMDMデバイス管理

リモートワークが当たり前になると、「GPOは社内ネットワークにいないと効かない」という制約が効いてきます。ここを補うのがIntune(MDM)です。Intuneにデバイスを登録しておけば、インターネット経由でポリシー配布や準拠判定ができて、社外でも統制しやすくなります。端末が社内に戻ってくるのを待たなくていい、これだけでも運用がかなり変わります。
「何をIntuneに任せるか」を決めるのが先
ただ、Intuneは万能ではなく、GPOの細かい設定全部をそのまま置き換えられるわけではありません。だからこそ、GPOでやる領域/Intuneでやる領域を分けるのが実務的です。私は、次のように“得意分野”で切り分けることが多いです。
| 領域 | GPOが得意 | Intuneが得意 |
|---|---|---|
| 社内固定PCの標準化 | 細かなWindows設定の強制 | 必要最小限の構成配布 |
| 社外持ち出しPC | VPN前提だと反映が遅い | インターネット経由で配布 |
| 準拠判定・レポート | 仕組みは作れるが工数大 | コンプライアンス評価が強い |
| 多OS管理 | 基本Windows中心 | iOS/Android/macOSも対象 |
運用がラクになるポイント
Intuneの良さは、設定を配るだけじゃなく、端末の状態を“運用の言葉”で見える化できることです。例えば「暗号化されているか」「OS更新が遅れているか」「セキュリティ要件を満たしているか」を一覧で追えるので、デバイス制御を“設定”から“運用”に引き上げられます。ここができると、現場からの問い合わせも減りますし、セキュリティ監査にも強くなります。
ハイブリッドAzureAD参加運用

オンプレADを維持しつつクラウドの恩恵も取りたいなら、ハイブリッドAzureAD参加運用(今の呼び方だとEntra IDのハイブリッド参加)が現実的な落としどころになります。端末はADドメイン参加のまま、クラウド側にもひも付けるイメージです。いきなり“完全クラウド参加”に振り切れない企業では、かなり現実的なステップですね。
ハイブリッドの強みは「移行の現実」と相性がいいこと
社内のファイルサーバー、古めの業務アプリ、プリンタ、社内認証基盤……このあたりが残っていると、オンプレADを一気に捨てるのは難しいです。ハイブリッドなら、社内はこれまで通りKerberos中心の世界観を維持しつつ、クラウド側は条件付きアクセスやデバイス準拠で守れるようになります。
一方で「二重管理」の罠はある
ハイブリッドは便利な一方で、設計を誤ると「管理が二重化して複雑になる」リスクがあります。例えば、同じ設定をGPOでもIntuneでも触り始めると、端末ごとに勝敗が変わって混乱します。あと、運用担当が“オンプレ担当”“クラウド担当”で分断されると、問い合わせのたらい回しが起きがちです。私は、少なくとも「端末カテゴリごとの責任範囲」と「設定のソースオブトゥルース(どっちが正)」を明文化するのをおすすめします。
注意:ハイブリッド構成は便利な一方で、設計を誤ると「管理が二重化して複雑になる」リスクがあります。最終的な構成判断は、環境と運用体制を踏まえて専門家にご相談ください。
移行期の運用に効くコツ
- 端末を「社内固定」「持ち出し」「管理者端末」などに分類して方針を分ける
- GPOとIntuneで触る領域を先に決めて、重複設定を避ける
- 問い合わせ窓口を一本化して、内部で責任分担する
条件付きアクセスと準拠デバイス

クラウドサービスへのアクセス制御で強いのが条件付きアクセスです。ざっくり言うと、「誰が」「どこから」「どの端末状態で」アクセスしているかを条件にして、通す/止めるを決められます。現場で効くのは、準拠デバイス(Intuneでポリシー準拠と判定された端末)からしかMicrosoft 365に入れない、みたいなルールです。パスワードが漏れても、会社管理外の端末からは入れない、という形に寄せられます。ゼロトラストっぽい考え方を実装しやすいのがメリットです。
準拠デバイス要求は「入口で落とす」発想
オンプレだけの世界だと、「社内ネットワークにいる=ある程度信用」になりがちでした。でもクラウド中心になると、ネットワーク境界は意味が薄くなります。だから“端末が健全かどうか”を入口で確認する、という発想が強くなってきます。準拠デバイス要求はまさにこれで、暗号化やOS更新、ウイルス対策などの基準を満たした端末だけを通すようにできます。
(出典:Microsoft Learn『条件付きアクセスでデバイスのコンプライアンスを要求する方法』)
導入時に起きやすい“詰まり”ポイント
ただ、条件付きアクセスは強い分だけ、設定が雑だと“正しいユーザー”まで締め出します。私がよく見る詰まりポイントは、準拠ポリシーが未整備のまま条件付きアクセスだけ先に作ってしまうケース、例外(管理者用の緊急アカウントやブレークグラス)を用意しないケース、検証なしで全ユーザーに適用するケースです。ここは必ず段階導入が安全です。
注意:条件付きアクセスは強力です。適用範囲の設計や緊急時の運用(例外アカウント)を含めて慎重に進めてください。正確な情報は公式サイトをご確認ください。
実務でのおすすめ順序
- 準拠ポリシーを作る(暗号化、OS更新、PIN/MFAなど)
- テストユーザー・テスト端末だけに条件付きアクセスを適用
- 監視しながら段階的に対象を拡大
- 運用の例外ルール(期限付き)を整備
MDM優先設定と競合回避

ハイブリッド運用で地味にハマるのが、同じ設定をGPOとIntuneの両方から配って競合するパターンです。結果として「どっちが勝ったかわからない」「端末によって挙動が違う」になりがちです。ここ、相談を受ける頻度が高いです。
競合は「仕様」なので、避けるのが正解
対策はシンプルで、原則として設定の責任範囲を分けること。どうしても重なるなら、MDM優先(MDM Wins Over GP)の考え方で統一して、設計ドキュメントと変更管理をセットにします。ポイントは「設定を二重にしない」「誰がどこを変えたら影響が出るかを見える化する」ことです。
おすすめの進め方は、「まずは影響が少ない領域からIntuneに寄せる」ことです。たとえば更新管理やDefender周りなど、効果が見えやすいところから移すと失敗しにくいです。
競合回避のチェックリスト
- 同じ設定項目をGPOとIntuneで同時に触っていないか棚卸しする
- 端末カテゴリごとに「設定はどっちが正か」を決める
- 変更手順に“影響範囲”と“ロールバック”を必ず入れる
- 例外運用を増やしすぎない(増やすなら期限と棚卸し)
最後に、ここも断定は避けますが、競合が起きる運用は遅かれ早かれ破綻しやすいです。最終的な判断は専門家にご相談ください。
Safend protectorの強み

ここまでの話を踏まえると、GPOだけでもUSB制御はできます。ただ、実務で困るのは「例外が増える」「監査したい」「暗号化したい」「誰が何を使ったか追いたい」みたいな運用面です。GPOは“止める”のは得意なんですが、“安全に許す”とか“証跡を整える”になると、途端に運用が重くなりがちです。そこでおすすめしたいのが、Safend protectorです。
「禁止」だけじゃなく「安全な許可」に寄せられる
Safend protectorは、デバイスの利用状況を把握しながら制御できて、USBメモリ等への書き出し時に強制暗号化をかけたり、使用状況を監視したりできます。ここがポイントで、業務上どうしてもUSBが必要な場面ってゼロにはならないことが多いんですよね。だから、禁止一辺倒だと現場が回らない。Safendは、許可する場合でも安全に使わせる方向に寄せやすいので、運用が安定しやすいです。
運用担当がラクになる具体ポイント
私の感覚だと、製品の価値は“設定できること”より“運用が回ること”に出ます。Safend protectorは、例外の管理やログの取り回し、ポリシーの適用イメージが揃っているので、「どの端末に何を許したか」「誰が使ったか」を後から追いやすい。これができると、監査対応やインシデント対応がぐっと現実的になります。
Safend protectorが刺さりやすいケース
- USBを原則禁止にしたいが、例外が現実的にゼロにならない
- 許可したUSBでも暗号化を強制して持ち出しリスクを下げたい
- 監査証跡として「誰が・いつ・何を」使ったか追いたい
- GPOだけの運用が複雑化して、管理が回らなくなってきた
GPO・Intune・Safendの関係を整理すると迷いが減る
最後に、私がよくやる整理を置いておきます。GPOは“社内標準の強制”、Intuneは“社外も含めた統制と準拠”、Safend protectorは“デバイス制御の運用を成立させる”という役割分担で考えると、判断がしやすいです。もちろん環境で変わりますが、この見方をすると「どこで詰まっているか」が見えやすくなります。
製品の詳細は、当社サイトの以下ページにまとめています。仕様や対応範囲は更新されることもあるので、最終的な確認は公式情報をご確認ください。
費用感については、環境規模や要件(暗号化範囲、ログ保持、運用体制)で変わります。ここは断定せず、あくまで一般論ですが、デバイス制御は「導入コスト」より「運用コスト」と「事故の損失」を天秤にかけたほうが判断しやすいです。最終的な投資判断は、専門家にご相談ください。
ActiveDirectoryデバイス制御まとめ

ActiveDirectoryのデバイス制御は、GPOとOU設計でかなりのところまで実現できます。USB制限、WPD対策、例外設計まで含めれば、最低限の持ち出し対策としては強いです。ただし、例外が増えるほど運用が重くなり、ログや監査の整備まで含めると“GPOだけ”で回すのがつらくなる場面も出てきます。ここ、まさに悩みどころですよね。
社外利用やクラウドサービスが増えるなら、Intune(MDM)や条件付きアクセスで「準拠デバイスだけ通す」方向に寄せたほうが、安全性と運用の両方が整いやすいかなと思います。さらに、例外が多い現場や暗号化・監査まで求められる環境では、Safend protectorのような専用ソリューションが現実的に効きます。禁止だけじゃなく、安全に許可して、記録して、改善できる状態に持っていけるのが強みです。
最後に一言
デバイス制御は「止めるところは止める」「許すところは安全に許す」「そして記録する」のバランスが鍵です。正確な情報は公式サイトをご確認ください。迷ったら、最終的な判断は専門家にご相談ください。

